2013年11月6日水曜日

カレー

「カレーは一晩寝かせた方が美味い」という思想が日本において万人の共通認識となって久しい。子供の頃からの刷り込み教育、いや、刷り込み食育により、親から子へと伝承される知識となっている。
1995年以降は、「一晩ねかせた、あの旨さ」というキャッチフレーズで「熟カレー」が売りだされ、そのCMによるプロパガンダも一晩寝かせる派の地位をより確実なものにした。

最近では、インド被れのスパイス厨による「一晩寝かせるとスパイスの風味が飛ぶから作りたてが美味しい」という極左的な思想も勃興しているが、所詮はマイナー勢力。現時点では無視していい。

また、「カレーを寝かせるとウェルシュ菌が繁殖して危険」と訴える衛生厨による思想も徐々に浸透してきている。現実解としては、ウェルシュ菌に気をつけながらカレーを一晩寝かせるというのが主流となってきており、俺もその影響を受けている一人である。

そんなこんなで、夏が終わり、ようやく安心してカレーを一晩寝かせられる季節がやってきた。

ただ、いつも思うのが、カレーを食べたい時にカレーを作るのに、
カレーを一晩寝かせないとカレーのポテンシャルを最大限に引き出せないなんて、
少し馬鹿げている。
カレー欲求が最大の時に実力の半分程度のカレーを食べ、
カレー欲求が満たされ半減している状態で翌日に完全体のカレーを食べているのだ。
これではカレーに人生を翻弄されているようなもんだ。

カレー欲求が最大の時に完全体のカレーを食べる方法はシンプルだ。
作った初日にカレーを食べない、もしくは食べ過ぎないことだ。
しかし、ただ我慢をして、他のもので食事を済ませるというのは失敗しやすい。
カレーの誘惑により「ちょっと味見しちゃおうかな」という出来心が働き、
そのまま一杯平らげてしまうのだ。

なので、今日は、上の方法を少し改良した方法をとることにした。
題して「昼食を遅めに食べて夕飯のカレーをあまり食べれなくする作戦」だ。
具体的に言うと、15時に昼食を食べ、20時に夕飯のカレーを食べる。
全くカレーを食べれないわけではなく、いつもなら2〜3杯食べてしまうところを
1杯に押させて、カレー欲求を満たせない状態で明日を迎えようという作戦だ。

我ながら攻守バランスのとれた見事な作戦だと思う。
今日はこれでカレーを迎え撃つ。
待ってろ、明日の俺。

そんな事を考えながらカレーを煮込み、少しの間冷ましていたのだが、
結果としては、一晩寝かせなくとも美味いカレーが作れた。
2杯ぺろり。
ガラムマサラを使ったのが良かったかもな、うんうん。

以下、今回のカレーのメモ(自分用)

・ルー:「こくまろカレー甘口」「プライムジャワカレー中辛」を半々
・具材:玉ねぎ1、人参1.5、しめじ1パック、まいたけ1パック、ひき肉300g、豚バラブロック100g
・スパイス:ガラムマサラたくさん、ソース大さじ1.5くらい
・付け合せ:粉ふきいも、ゆでたまご

1. 玉ねぎは粗みじん、人参は一口大、しめじとまいたけはバラける、豚バラブロックは適当に小さめに切る。
2. 炒める
3. 水を入れてアクをとる
4. 煮込む
5. ルーを入れまぜる
6. スパイス投入
7. 少し煮込む
8. 寝かせる

粉ふきいもは、水から10分くらい茹で、竹串が通るくらいになったらお湯を捨て、水分を飛ばしながらバターと塩少々とイタリアンハーブミックスを入れて粉を吹かせたらOK。

2 件のコメント:

  1. 分かるわー。これうまいよ。
    http://www.tomizawa.co.jp/shop/g/g00172801/

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    1. 京都伊勢丹に店舗あるっぽいので実家に帰るついでにチェックしてみます!

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