「カレーは一晩寝かせた方が美味い」という思想が日本において万人の共通認識となって久しい。子供の頃からの刷り込み教育、いや、刷り込み食育により、親から子へと伝承される知識となっている。
1995年以降は、「一晩ねかせた、あの旨さ」というキャッチフレーズで「熟カレー」が売りだされ、そのCMによるプロパガンダも一晩寝かせる派の地位をより確実なものにした。
最近では、インド被れのスパイス厨による「一晩寝かせるとスパイスの風味が飛ぶから作りたてが美味しい」という極左的な思想も勃興しているが、所詮はマイナー勢力。現時点では無視していい。
また、「カレーを寝かせるとウェルシュ菌が繁殖して危険」と訴える衛生厨による思想も徐々に浸透してきている。現実解としては、ウェルシュ菌に気をつけながらカレーを一晩寝かせるというのが主流となってきており、俺もその影響を受けている一人である。
そんなこんなで、夏が終わり、ようやく安心してカレーを一晩寝かせられる季節がやってきた。
ただ、いつも思うのが、カレーを食べたい時にカレーを作るのに、
カレーを一晩寝かせないとカレーのポテンシャルを最大限に引き出せないなんて、
少し馬鹿げている。
カレー欲求が最大の時に実力の半分程度のカレーを食べ、
カレー欲求が満たされ半減している状態で翌日に完全体のカレーを食べているのだ。
これではカレーに人生を翻弄されているようなもんだ。
カレー欲求が最大の時に完全体のカレーを食べる方法はシンプルだ。
作った初日にカレーを食べない、もしくは食べ過ぎないことだ。
しかし、ただ我慢をして、他のもので食事を済ませるというのは失敗しやすい。
カレーの誘惑により「ちょっと味見しちゃおうかな」という出来心が働き、
そのまま一杯平らげてしまうのだ。
なので、今日は、上の方法を少し改良した方法をとることにした。
題して「昼食を遅めに食べて夕飯のカレーをあまり食べれなくする作戦」だ。
具体的に言うと、15時に昼食を食べ、20時に夕飯のカレーを食べる。
全くカレーを食べれないわけではなく、いつもなら2〜3杯食べてしまうところを
1杯に押させて、カレー欲求を満たせない状態で明日を迎えようという作戦だ。
我ながら攻守バランスのとれた見事な作戦だと思う。
今日はこれでカレーを迎え撃つ。
待ってろ、明日の俺。